クワガタ飼育を始めたばかりだとまず何からやればいいのやら。
誰でも最初はそこからスタートします。
一番重要なのが、幼虫を育てるところです。
- クワガタの幼虫はマットで育てる?
- やり方やマットの詰め方は?
- 水分量はどれくらいがいいの?
- マット使用で欠かせないガス抜きを教えて?
この記事では、そういった初心者さんにも分かるように説明できるように注意して記事化しております。
玄人の方には『そんな事分かってるわ』と思われる可能性がありますのでご注意ください。
クワガタ幼虫のマットの詰め方ややり方・水分量やガス抜きを説明していきます!
クワガタのマットの詰め方は?
クワガタのマットも詰めたことがない人は不安になりますよね。
- 詰め方を説明する前に何を用意したらいい?
- クワガタのマットの詰め方のやり方は?
- 気を付けることはある?
このような事について分かりやすく説明していきます!
クワガタのマットを詰めるのに必要な物を準備しよう!
クワガタのマットを詰めるのに必要な物は少ないので揃えてしまいましょう!
マットを詰めるのに必要なものは、菌糸ビンを詰めるのと比べると1/3程度で良いんですよ!
- マット
- ボトル
- すりこぎ棒
- トロ箱
マット詰めに必要な物①マット
これは種類にもよります
少し長くなるので、別記事にて詳細は説明します。
マット詰めに必要な物②ボトル
菌糸ビンを購入経験があればそれを再利用するのが一般的です。
こういった物ですが、使用済みボトルがあるようなら購入する必要はありません。
まだクリアボトルを持っていないなら、購入をオススメします。
クワガタの幼虫を飼育を上で、ずっと使い続けるものなので『必需品』と言えます。
マット詰めに必要な物③すりこぎ棒
すりこぎ棒である必要はないのですが、目的はマットを押し固めるための道具ですね。
すりこぎ棒の代用をあげるとすれば、『太めの木の枝』や『木製の棒状の物をカット』しても代用できると思います。
すりこぎ棒 | 初心者向け |
---|---|
ハンドプレス | 中級車向け |
プレス機 | 上級者向け |
ハンドプレスには丸い部分のサイズが、50mmと80mmとあります。
私が使用している800mlボトルの内径は77.8mm。
押さえつける部分が80mmだと入らないのがお分かり頂けるかと思い載せておきますね!
三階末の菌糸ブロックを三階末のプレス機で詰める!!
これぞ王道パターン爆笑🤣🤣🤣
三階末プレス機を使ってみてわかった事…
しなやかさが違いますね。 菌糸詰めが楽しくなりました
是非お試しあれ😙😙 pic.twitter.com/4kEOYu0PRh
— ちょこボール【プリムヌ】 (@specialst0815) March 22, 2023
こういった物がプレス機になりますが、価格は一気に上がって4万円程度が相場となっています。
クワガタ用のプレス機として販売されている方もいますので、Twitterで探される事をオススメします。
一般的な『プレス機』はクワガタ用ではないので、高い割には使えない可能性があるのでオススメはしません。
マット詰めに必要な物④トロ箱
こちらもトロ箱である必要はありません。
『たらい』でやってる人もいるようですね。
マットや菌糸を攪拌するのに使います。
極端ですが、広めのビニールシートやごみ袋でも代用可能です。
ただし、マットを攪拌する際にある程度高さがあった方が、攪拌しやすいんですよね。
クワガタ飼育が、今だけならビニールシート推奨。
今後もクワガタ飼育を続けるならトロ箱推奨といったところです。
持ってないけど買いたい方用に一応載せておきます。
トロ箱には緑色と黒色がありますが、後々の作業でクワガタの卵を探す作業があります。
その際に白い卵や白い幼虫を探すのですが、トロ箱は黒色の方が探しやすいと思います。
購入を検討される場合は黒色推奨致します!
ここまでクワガタのマットを詰める際に必要な物を紹介させて頂きました。
『本当に最低限揃えなくてはならない』のはマットとボトルです。
節約したくてもこれだけは揃えてください!
あとは木の枝やビニールシートでも代用は利きます。
クワガタのマットを詰める手順を紹介するよ!
ここからはクワガタのマットの詰め方の具体的は手順を紹介していきます。
マットをトロ箱に広げる
ここでまず確認することで、変なにおいがしないか?をチェックしましょう。
鼻に『ツゥーン』とするにおいがする場合には、マットが発酵している可能性があります。
もしも変なにおいがする場合には、3日~7日間程度空気にさらす必要があります。
その際にはマットにコバエなどの害虫が紛れ込まないように、不織布の布で包むなどの工夫をした方がより良いです。
マットの湿度調整
次にトロ箱の中でマットを攪拌して、湿度を一定にします。
水分量は足りない様なら加水しましょう!
基本的にはクワガタ用のマットはクワガタの幼虫の飼育に適して湿度に調整してくれています。
加水が必要な場合
- マットの袋に穴が空いていた
- 乾燥気味な場合
- 攪拌後に拳で『ギュッ!』と握るがホロホロと崩れる
こういった場合には加水が必要となります。
理想とする湿度
マットの締固め
湿度の調整が出来たら、早速ボトルにマットを入れていきましょう!
マットは両手ですくって入れて大丈夫ですが、手の雑菌などの混入や手が汚れるので、ゴム手袋をしておいた方は良いですよ!
マットをビン一杯に入れたら、すりこぎ棒で締め固めます。
ハンドプレスだと成人男性の9~10割の力で締め固めますが、すりこぎ棒ですと6~8割程度の力で締め固めます。
すりこぎ棒だと締め固まりすぎる可能性があります。
締め固めが過ぎた場合には、幼虫が食い進めないことはないと思いますが、酸欠を起こす可能性があります。
酸欠防止に役立つ情報として、マットの粒子が大きい方が、粒子の隙間がある為酸欠防止にもなりますよ!
少し話が逸れましたが、マットを入れて締固めて、空間が空いた分またマットを入れて締固めてを繰り返します。
ボトル上部まで行くと肩口は親指で外側に締め固めるようにします。
最後に表面を押さえつけて、平らに均せばボトルの完成となります。
クワガタのマットを詰める際は水分や加水に気を付けて!
上記工程でクワガタのマットを詰める手順は完了できると思います。
しかし、気を付けるべきポイントをお伝えしておきます。
それはマットの劣化です。
マットの入ったボトルが完成してクワガタの幼虫を入れたけど、すぐにマットがビチャビチャになる・カビが生えるといった事も起こります。
交換してすぐはそんなに違和感はないと思いますが、2~3ヶ月後には明らかに状態が悪くなります。
ビチャビチャのマットの問題は2つあります。
- 害虫の湧きやすい環境となる
- 通気が悪くなり酸欠の原因となる
- 蛹室を上手に作れない・壁が崩れる原因となる
- クワガタ幼虫も居心地が悪く、食い進まない原因となる
マットが劣化する原因として、高温多湿には要注意です!!
ここでは多湿についてですが、加水する際に水分が多すぎると新たにマットを追加するくらいしかありません。
幼虫の数が決まった状態で、仮に10匹分のマットを作成予定。
加水をミスって湿度が多すぎる状態へ。
ここからマットを追加すると、10匹分しかマットは必要ないのに、12匹分のマットが出来上がる様な事態へと発展します。
湿度が多すぎるのはオススメしません。
マットの劣化や害虫の発生を促します。
『水分量が多すぎるかな』よりは『水分量が少ないかな』の方が断然いいです!!
幼虫が動き回ると湿度を呼びます。
最初に思っていたよりも湿度は増すように感じています。
水分量が少し少ないかな?程度であれば幼虫を投入して様子見て、それでも足りないようなら、加水できます。
『乾燥気味の方が良い』とは言ってもパサパサもダメですよ!
ちょうどいい加水状態は、加水したマットを手のひらで『ギュー』っと握って固まりになる程度。
その際に水がポタポタ滴るようなら水分が多いです。
固まったマットを人差し指でツンとして崩れる程度がいいです。
クワガタの幼虫がマットに潜らない時の対策は?
上記手順を踏めばクワガタ用のマットは詰める事ができます。
しかし、幼虫をボトルに投入するけど潜ってくれない。
潜ったと思ったが、後日上に上がって来ている。
こういった想定外の問題が発生する可能性は誰にでもあります。
その場合の知っているか?知らないか?
すぐに対処できるか?分からないから放置。
問題の原因を前もって把握しておくことで、落ち着いて対処することができます。
ここからはそういった問題の発生する可能性のある事象が起きた場合にどう対処するべきかをお伝えできればと思います。
幼虫がマットに潜らない時の対策①ガス抜き不足で出てくる
クワガタ幼虫のマットを作っても潜らない原因として、最も簡単に対処できるものとして『ガス抜き』が出来ていない事が考えられます。
- においがする(鼻にツーンとするようなにおい)
- クワガタマットが発熱している
この様にマットから感じ取る時は、ガス抜きが出来ていないかも?と思ってください!
ガス抜きが出来ていないマットはどうするべきか?
上記のようなにおいや発熱がある場合には
マットを空気に触れさせる
これだけです。
よくクワガタ飼育者がやられているのは、衣装ケースにマットを広げて2~3日おきに攪拌してあげています。
2~3日おきに攪拌するといいましたが、その時に衣装ケースにかなりの水滴が付いているかと思います。
温度も上がり蒸発する水分も多いので、攪拌する時に、水分量が少ないようなら加水した方がいいです。
最終的にボトルにマットを詰めますが、そこで一気に加水すると意図しない問題が発生する事があります。
衣装ケースは蓋の裏側から通気が取れますが、コバエなどの害虫も侵入しますので、布団収納カバーのようなもので包み込む方がいいですね。
『空いてる衣装ケースがない!』といった場合には、大きめの飼育ケースにマットを開けておくのも得策です。
大きめの飼育ケースとは言っても、衣装ケースよりはコンパクトになりますので、こまめな攪拌(毎日)は必要になります。
こちらも害虫が侵入しないように、ケースと蓋の間に不織布のマットを挟む方がいいでしょう!
ガス抜きできていないマットを空気に触れさせる期間は1週間を目途にやってみてください。
『変なにおいがない』
『マットの温度も高くない』
これが確認できたらボトルに詰めて大丈夫です!
可能であれば、ボトルにマットを詰めて2~3日後に発熱がないかを確認できれば100点満点です!
幼虫がマットに潜らない時の対策②酸素不足で出てくる
クワガタの幼虫がマットに潜らない原因として酸素不足というものがあります。
空気中の酸素は一定ですし、『んな事はないやろ!?』と思う方もいると思います。
一応聞いて下さい(;´Д`A “`
上記のガス抜きと少し被る部分もありますが、酸素不足の原因として『バクテリア』が関係してきます。
マットにはバクテリアがいます。
袋から出してすぐのマットには、急激に酸素に触れることで、バクテリアが活発に動き出す可能性があります。
バクテリアが活発に活動することで、酸素が不足したり温度が上がる事があるんです!
ボトルにマットを入れて、タイペスト紙を経た空気穴のみの通気で換気量も制限されます。
乾燥防止や害虫の侵入防止、クワガタ幼虫の脱走防止などを目的としていますが、デメリットもあります。
これは『換気の量を制限する』→『酸素の量を制限する』ということになります。
その中でバクテリアが活発に活動することで、マット中の酸素の大半をバクテリアが使ってしまうことで、クワガタ幼虫の酸素は不足することになります。
要するに、酸素不足の原因はバクテリアが活発化することにあります。
バクテリアが活発化する要因としては、ダメですよ!と言ってきた『高温多湿』。
例えばマットを直射日光が当たる場所に広げていて、日陰に戻しても思ったよりも長くマットが暖かい状態が続きます。
これはバクテリアが活発に活動してるということです。
バクテリアが活発になったマットの対処法は?
高温多湿はダメですよ?と言ってきましたが、あえて高温にしてみるのも手です!
マットを衣装ケースや飼育ケースに入れて、直射日光の当たる場所に1日置いてみる。
1~2日はバクテリアも活発になり、酸素も不足する状況にあえてします。
後は4~5日日陰の温度が安定するような場所で保管すると、バクテリアも落ち着くと私は考えています。
あとはマットをボトルに詰める際に、急激な変化を与えないことです。
- パサパサなので一気に加水する
- 温度が保管場所と飼育場所で著しく違う
こういった原因はバクテリアを活性化することにつながるので注意が必要です。
幼虫がマットに潜らない時の対策③拒食症で出てくる
10頭以上飼育していると1匹程度は発生します。
マットを食べる気がない幼虫が出て来ます。
原因としては、エサが変わった事によることが多いです。
菌糸からマット飼育へと変更やその逆もあります。
同じ種類のマットでも、古いマットから新しいマットに変えるタイミングで拒食となる場合もあります。
こういった観点から、古いマットから新しいマットへと幼虫を引っ越しさせる時の拒食症対策があります。
- ボトルに新しいマットを詰める
- 中央に大きめの穴を空ける(幼虫が横たわれるくらいの大きさ)
- 穴の中に古いマットを入れる
- クワガタの幼虫を新しいマットの入ったボトルに入れる
- その上からもう一度古いマットをかけてあげる
上記手順で、ボトルはほぼ新しいマットなのですが、幼虫の周囲だけが古いマットがある状態になります。
このやりかたのメリットは2つ!
- マットが急激に変化しないので拒食症を防止する
- バクテリアを移植できる
これまで居た自分のバクテリアごと引っ越しさせる為に、居心地のよい環境のまま新鮮なマットへと変える事が出来ます。
クワガタの幼虫用マットの詰め方や潜らない時の対策方法 まとめ
クワガタの幼虫用のマットの詰め方やせっかく詰めたマットに潜ってくれない場合の対策方法を紹介してきました。
実際に潜らない時に遭遇すると、結構焦りますので事前に対策方法を知っておくことで落ち着いて対処できるかと思います。
私はクワガタの幼虫飼育に『正解』はないと思っていて、あなたなりにやっていると『こっちの方がいいかも?』と思う事もあると思います。
ぜひ『いいかも!』と思った事はやってみてください!
一般的なマットの詰め方や一般的な潜らない時の対策方法を上げましたが、飼育温度や湿度・使うマットの種類・累代など多くの条件があります。
あなたの飼育環境にはあなたが一番詳しいはずです。
enjoyクワガタ!enjoyブリード!