クワガタ

外国のクワガタ飼育の温度管理はどうするべき?夏を乗り切る温度管理方法

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

外国のクワガタを飼ってみたいけど注意するべきことは?

まずは外国と日本で大きく違う温度について、クワガタって夏の虫だから暖かいところが好き。

そう思われている方が多いかと思いますが、それは大きな間違いです!

夏に出てくる虫ではありますが、出てくる場所は高い山の中日陰の涼しい場所なんです。

直射日光の当たる場所や気温30℃以上を維持するような場所では3日と持たないでしょう。

ではどのように管理したらよいか、具体的に何℃くらいで管理したらいいのかをお答えしていきます。

 

そもそも何℃で管理すればいいの?

外国のクワガタ飼育の温度管理はどうするべき?夏を乗り切る温度管理方法

結論から言いますと成虫の管理では、18℃~25℃での管理がオススメです。

温度帯18℃~20℃だとあまり活動はしないが長いこと楽しめる。

温度帯23℃~25℃だと活動は活発になるが短命な印象。

人が快適な気温、人によっては少し肌寒い程度でしょうか?

18℃~25℃を維持できるのはどこか?

夏場の日中は暑くなればエアコンをつけたり、冬は寒くなると暖房を入れたりする場所。

つまり、リビングなどの人が集まりやすい場所で、なおかつ直射日光が当たらない所で飼育してください。

奥様から

リビングに虫は・・・

などと小言を言われるかもしれませんが、リビングにも結構なスペースが隠されています。

  • テレビボードの横
  • ダイニングテーブルの下
  • ソファーの裏

家族のご了承を頂いた上で、お子様と楽しく飼育するようにしましょう。

温度管理において、ステージによって多少のオススメ温度に違いがあるのですが、

私が重要視していることとして

  1. 幼虫期間
  2. 産卵期間
  3. 成虫期間

という順序で重要度を認識しています。

 

幼虫期間

成虫をどれほど大事に飼育してもそこから大きくなったりはしません。

全ては幼虫期間にいかに大きく出来るかによって成虫の大きさは変わります。

そういった理由から幼虫期間にきちんと温度を管理できるか?

一概に外国産と言ってもすごくたくさんの種類がいますよね。

今回は平均的な温度帯の種類(ノコギリ・フタマタ・シカ)をメインにお話していこうと思います。

調べたい種類が、コクワガタ・オオクワガタ・ヒラタクワガタ(Dorcus属)でしたら+2℃。

アクベシアヌスミヤマ等のミヤマ系でしたら-2℃程度の環境で大丈夫です。

具体的な温度としては、20℃~22℃くらいの管理がオススメです。

管理する温度が高いと孵化~羽化までの時間が短くなりサイズはあまり伸びない傾向にあります。

逆に管理する温度が低いと孵化~羽化までの時間が長くなりサイズに期待できるようになってきます。

日本で外国産クワガタを20℃で通年管理するには温度管理が必要になってきます。

 

成虫の温度管理は何℃がいい?

成熟した成虫の温度管理は20℃~25℃を目標にしてみてください。

30℃を超える日が、何日も続くようでしたら危険です。

休眠中の成虫は、それよりも1℃~2℃低めにしてあげましょう。

休眠中って?

クワガタはサナギの状態から成虫の状態になります。

成虫になってすぐに動き回ったり、ゼリーを食べたりはしません。

成虫になってすぐは、動かずにじ~っとしています。

身体を乾かしたり、固くなるのを待っています。

この状態を休眠中といいます。

休眠状態が終わると、活発に動く成熟状態になります。

クワガタは温度が低いと休眠状態になり、温度が高いと活発に動きます。

成虫になってすぐは、あまり触らないで、涼しい所で管理してあげて下さい。

 

産卵期間の温度管理は少し高めにしてみよう!

成虫になって休眠中は産卵行動はできません。

成熟が確認できたら、次は産卵させてみましょう!

産卵期間は温度を少し上げた方が活発になります。

いつも25℃で飼育しているけど、なかなか産卵してくれない!

そんな方は27℃まで上げてみてください。

それだけでクワガタのスイッチが入ることもあります。

 

温度管理に必要なものは?

外国のクワガタ飼育の温度管理はどうするべき?夏を乗り切る温度管理方法

夏場37℃くらいまで上がる日本では冷却能力が必要になります。

冷却能力のある機器

  • エアコン(飼育数100匹以上)
  • ワインセラー(飼育数30匹以内)
  • 発砲スチロール(飼育数5匹以内)
メリット デメリット
エアコン ・部屋中の管理が出来る

・温度18℃~28℃くらいまで調節できる

・新設するにはかなりの金額と工事費がかかる

・部屋の上部・下部で温度差が大きい(±2℃程度)

・電気代が高い

ワインセラー ・電気代を抑えられる

・上部・下部の温度差があまりない(±1℃程度)

・温度5℃~18℃程度で調節できる

・飼育スペース 畳半畳程度あれば十分

・ペルチェ式だと安い反面壊れやすい

・コンプレッサー式だと電気代もかからないが、購入時に最低2万円程度かかる

・配送してもらうと送料が相当かかる

発砲スチロール ・準備資金をほとんど必要としない

・電気代が必要ない

・必要最低限のスペースで飼育可能

・毎日冷凍したペットボトルの入れ替えが必要

(夏場だと1日2~3回交換)

・温度調整が難しい

 

温度管理はワインセラーがオススメ!

発砲スチロールも悪くはないのですが、頻繁に温度チェックや交換の手間を考えると実用的ではないです。

さらには、それだけ手間がかかった割に温度が安定しないです!

クワガタ飼育を始めたばかりという人は、数的にワインセラー1つで賄える事が大半かと思いますので、そこを深掘りしていきます。

『とにかく数を増やすぞ~!!』という方は、エアコン推奨です。

 

ワインセラーは高くて買えない時は?

ワインセラーを新品で買うと20,000円~200,000円程度が相場になります。

外国のクワガタ飼育の温度管理はどうするべき?夏を乗り切る温度管理方法

そこまでの金額を出せる方なら良いのですが、難しい方にはワインセラーの購入には中古をオススメします。

特にオススメなのが、リサイクルショップ!!

中古で安くして頂いているにも関わらず、1万円以上の購入なら1年間の保証を付けてくれる良心的なショップさんもあります。

因みに筆者は1台目のセラーは壊れて使えなくなりましたが、返金ついでに別のセラーを選ばせていただきました!

(せっかくなら良心的なお店でお金は使いましょう!)

近くのリサイクルショップを何件か回って、自分の飼育数とそれが入る大きさのセラーがあれば購入してみてくださいね!

 

初期投資を少なく始めるために

一般的な冷蔵庫の設定温度は2℃~6℃。

クワガタは死んでしまいます。(泣)

そこで考えたのが温度が下がりすぎた時にはコンセントを抜けば温度は上がる。

その辺りで温度調整はできないか?

ある程度上級者になってくるとサーモスタットを思い浮かべる方もいるかと思いますが、皆さんよく使われてるスーパーマリンだと20,000円程度。

もともと水槽用のものだし安物だと使えないかもしれない。

 

そこで私が目をつけたのが、スイッチボット!!

 

スイッチボット製品はたくさんあるのですが、ここで必要になってくるのは

  • 温度計(2000円)
  • プラグ(2000円)
  • ハブミニ(4000円)

これだけで大丈夫です 計8000円程度。



スイッチボット管理というのは、スマホで管理します。

・19℃以下になったら冷房off

・21℃以上になったら冷房on

なんて事がスマホで設定できるようになります。

じ~っと温度計見る必要もなく、温度計に接続しておけば、勝手にスイッチがon・offしてくれます!

この温度を設定する際に必要になるのがハブミニなんです。

4000円というところが少し勿体ない気もしますが、赤外線リモコン機器は全て携帯で操作可能にもなります。

  • テレビ
  • DVDプレイヤー
  • エアコン
  • 扇風機 など

このあたりの機器は携帯で操作可能になります(外出先からでもok)

これらはWiFi環境が必要になります。

少し長くなったので、スイッチボットの具体的な使い方(設定)は別の記事にて説明します。

 

外国産のクワガタの温度管理は?まとめ

外国のクワガタ飼育の温度管理はどうするべき?夏を乗り切る温度管理方法

日本に居ないクワガタの飼育してるってカッコよくないですか?

外国産だからこそ、温度管理に気を付けたり、少し手間暇はかかってしまいます。

今回は適正な温度や、どのようにして温度を調整するのかを見てきました。

これさえできれば、外国産のクワガタでも温度管理がきちんとできるようになります!

必要経費を最低限に抑えて手間も掛けたくないという方は参考にしてみてくださいね。