今回はウエストウッディオオシカクワガタの産卵方法や割出の時期や方法。
また、管理温度は何℃くらいで管理すればいいのかを調査してみます。
ウエストウッディと言えば難関種として、難しい印象をお持ちの方も多いですよね!
クワガタ飼育している方なら、一度は挑戦してみたい!そう思う方も多いはず。
ウエストウッディオオシカクワガタの産卵方法や割出時期・管理方法についてお伝えします。
ウエストウッディを産卵させる方法は?
クワガタを飼育していく上で欠かせない作業が産卵です。
こちらでは、難関種ウエストウッディの産卵方法についてお伝えします。
ひとつでも間違うとブリード失敗へと陥る重要なことです。
産卵させる為に最初にやるべき選定!
元気のある個体であるかを確認します。
虚弱な生体ですと、足の捕まる力が弱い・動きが鈍い・エサ食いが悪い
そのような生体は、休眠中に落ちてしまう場合があったり、交尾に至らない場合があります。
フセツの引っかかりが強いウッディですが、足の力が強いのもよいウッディを選定するひとつの基準と言えます。
次に、サイズ感のバランスも注意が必要です。
極端に大きなメスに極端に小さなオスを掛けるよりも、70~80mmのオスには40mm程度のメスを用意してあげましょう!
産卵に最も重要なのは休眠期間!
ウッディの選定ができたら、次にやるのは休眠です。
ウッディは休眠が必要で、一般的には6か月~1年とされています。
1年半休眠させると爆産するという情報もありますが、寿命を考えると短期集中で産卵してもらう必要があります。
休眠させる時の注意点は、温度変化は急に上げたり下げたりすることは避けてください。
目安として、2週間で1~2℃まで、1ヶ月で3~4℃までの温度変化にしてあげましょう。
早く産卵させたいからといって、急に温度を上げてしまうと、生体が弱ってしまいます。
休眠させる手順も簡単にご紹介しておきます。
休眠させるタイミングはサイズによりますが、羽化から20~40日経過したら休眠へと移行します。
羽化してすぐの体が赤い成体はまだ体が出来上がっていないので、環境は変えないようにしてあげましょう。
45日以上20℃管理としてしまうと、活動開始してしまう個体も出てきてしまいます。
休眠させるケースは、保湿が可能なものが良いです。
幼虫飼育用のボトルが一般的ですね!
ボトルの1/3程度にマットを入れて締固めます。
その上にウッディの生体を置いて、マットをかけるのですが、この際に樹皮を使って生体の周りに空洞を作ってあげる方もいます。
最後にマットの上には、よく水を含んだミズゴケを入れて蓋をする。
その後注意しておく事
- マットが乾燥していないか?
- 温度は適正範囲内か?
- ワインセラー内の空気の循環をしてあげる
こちらの3点に注意しながら、休眠が明けるのを楽しみに待ちましょう!
休眠が完了した後にやるべきことは?
休眠から活動開始させるには、温度を20℃くらいまで戻してあげます。
温度は急に上げないで、1ヶ月で3℃までとしてください。
10℃で休眠させていた個体を20℃まで上げるには、3ヶ月程度は必要になってきます。
温度上げてしまったら、次は後食を開始させます。
まずは、水を含ませたキッチンペーパーをケースに入れて、水を飲ませます。
次におしっこを確認することができたら、低添加のゼリーを与えて、3~6個程度食べてしまったら、高添加のゼリーへと切り替えます。
温度を上げてしまってから、高添加ゼリーを与えるまでの期間は1ヶ月程度となります。
これくらいの時期からは、ペアリングの準備をしていきましょう!
ペアリングの1週間前には、オスは顎縛りしておきます。
顎縛りしてすぐにメスと同居させると落ち着きがなく、なかなか上手くいかないです。
私はペアリング予定日の前日から顎縛りに慣れてもらっています。
それでもペアリングが上手くいかない場合には、温度を少しずつ上げてみてください。
最大で25℃くらいまで上げると活性が上がってくると思います。
それ以外の要因では、暗くしてあげるとすぐにペアリング成功したケースもありますね。
ウエストウッディの産卵セットの組み方は?
ウエストウッディの産卵セットは、材転がしです。
立てても良いですが、マットはほとんど必要ありません。
幼虫が下に落ちても大丈夫なように、ケースの底2cm程度入れて、産卵木を寝かせたり立てたりして置くだけで完了です。
この際の産卵木に注意が必要で、やはりベトナム材が1番反応が良いので、1本は用意したいところ。
ベトナム材以外では、柔らかめのコナラでも産卵してくれます。
産卵を促進するために、産卵材はバクテリア加工します。
バクテリア加工には、幼虫飼育で使用済のマットか食痕を用意します。
他のクワガタの物でも大丈夫ですがウッディの食痕の方が良いとされています。
使用済みマットか食痕を水に溶いて、産卵材を加水させます。
加水の時間は長くても1時間程度でしょうか。
加水が完了したら、使用済みのマットもしくは食痕を産卵材に塗り付けて完了。
産卵材が硬い場合には、塗り付けた後に、使用済みマットにしばらく埋め込んでバクテリアをまわすこともあります。
硬めの材でも2ヶ月ほど埋め込んでおくと、結構使えそうな良い材になりますよ!
産卵材の硬さによって、色々と試行錯誤してみてくださいね!
産卵セットで忘れずにやるべきこと!
準備はこれで整いました。
後は産んでくれるのを願うのみです!
産卵セットを組んでからやるべきことは
- ゼリー交換の頻度(週1)
- 加水(3日に1回)
- 温度調整(反応悪ければ)
- 環境変化(反応悪ければ)
- 産卵材への反応チェック(セット後1週間後)
- 産卵材の変更や移動(10~15日毎)
反応が悪いようでしたら、加水しすぎなんじゃないか?加水不足なんじゃないか?
暗くしてみようかな?サーキュレータ回してみようかな?温度を少し上げてみようかな?
考えられることは全てやってください!
だって、ウエストウッディオオシカクワガタなんだから。
ブリード法が確率されてきてはいますが、最高峰に全力でチャレンジしてみてください!
ウエストウッディの割出時期や管理方法は?
こちらでは、ウエストウッディの産卵セットの割出時期や産卵セットの管理方法についてお伝えします。
- 産卵セット組んでどれくらいの期間で産み始めるの?
- 産卵セットの温度は何℃くらいで管理するの?
- 他に気を付けるべきことはある?
そのような疑問を解決しておきましょう!
ウエストウッディの割出時期
ウエストウッディの産卵セットを組んでからの割出時期は、どれくらい置いて置いた方がいいのか?
【採卵】と【幼虫での割出】で割出時期に違いがあります。
採卵は、1週間~2週間ごとに割出を行います。
幼虫での割出は、産卵セットを組んでから、2ヶ月~3ヶ月後に割出を行います。
幼虫で割り出す際も、材のチェックだけは行います。
産んでる材は基本的に残して、反応のない材は別の物と取り替えます。
産んでる材も、産める場所がなくなってきた材は入れ替えます。
その際に、産卵セットを組んだ日・取り出した日を記載して保管するようにしましょう。
ウエストウッディの卵の割出方法!
これは慣れないと難しいかもしれません。
私の採卵の写真を載せますが、まずは木くずが埋め戻された場所を探します。
次に埋め戻された場所ではなく、その上と下の木を少しめくります。
その際私はカマス針というものを使っています。
埋め戻しの上下の木をめくると、埋め戻し自体を簡単に取り除くことができる。
この手順で割出すと、卵を傷つけることなく安全に卵を取り出すことが可能になります。
埋戻しを見つけたら、木の繊維に沿って、上と下をめくる様に割出してみて下さいね!
卵の管理方法とマットは何がいい?
卵の管理方法は
- ティッシュ管理
- オアシス管理
- 材管理
- マット管理
こちらの4つが一般的かと思います。
おすすめなのはマット管理です。
理由は、卵が孵化した際も放っておいて大丈夫な点。
さらに、湿度調整がしやすい点の2点です。
ティッシュ管理・オアシス管理ですと、乾燥が早く霧吹きが必要になります。
私は霧吹きをする際に卵に直接水分がかかるのは、いい結果にはならないように感じています。
加水少な目のマットをプリンカップに入れて、側面に割り箸などで穴をあけて卵を入れる。
その後に上のマットを指でギュッっと締めると湿度も抜けにくくて、管理もしやすいです。
使用するマットは、発酵マットを使うのが一般的ですね。
卵・初令の場合には、添加は少なめ若しくはなしのものを使う方が良いです。
割出を幼虫でするメリット・デメリットは?
割出を幼虫で行う場合の1番のメリット
- 忙しい方は幼虫での割出の方がおすすめ!
- 割出しで、卵よりも幼虫の方が傷つけることがなくなる!
- 頻繁に確認する為、粘菌や害虫に気付いて対処が可能!
割出を幼虫で行う場合のデメリット
- 産卵材の数が必要になる。
- 採卵が楽しみな人にとっては我慢の時間に・・・
- 放置するので、卵が青カビや白い菌に巻かれる。
- 放置するので、コバエや線虫・粘菌が発生しやすい。
ウエストウッディを産卵させる方法は?まとめ
今回はウエストウッディの産卵させる方法や産卵に伴う注意点を調査してみました。
『高額種』『難関種』と言われて、なかなか挑戦できない方もいるかと思います。
しかし、最高にかっこいい難関種に挑戦するって、カッコよくないですか?
私もウエストウッディの産卵は1度失敗しています。
でも、難関種と言われると何としてでも攻略してみたい!
そんな一心で、挑戦し続けます。
私は後で後悔するってのがすごく嫌なので・・・
また、有益な情報があれば追記していきますね!
あなたもぜひ挑戦してみてください。