niconicoとダ・ヴィンチが創設したユーザー参加型のマンガ賞である、次にくるマンガ大賞。
一定の条件を満たしたノミネート作品の中から、マンガ好きな一般人が、次にくる！！と思う作品に投票して決められます。
今選考も今年2023年で第9回目。
歴代の受賞作の中には今大賞をきっかけに売上が爆上がりし、世間の認知度が急上昇した作品もあります。
本記事では、そんな次にくるマンガ大賞2023でノミネートされた作品や、歴代の受賞作のその後をご紹介したいと思います。
2023年の主なノミネート作品はこちら
2023年はどんなノミネート作品があるのか。
今年も胸にキュンとくる恋愛ものから、異色を放つ現代異能バトルまでジャンルは様々。
普段読まないジャンルでも、これを機に手に取ってみてはいかがでしょうか。
素敵な出会いがあるかもしれませんよ！
では、【コミックス部門】と【ウェブマンガ部門】分けて見ていきましょう！
コミックス部門
多聞くん今どっち！？
・・・オタク女子高生と本性陰キャの超アイドルによる推し活ラブコメ。
木下うたげはひょんなことから大好きなアイドル福原多聞の家のハウスキーパーをすることに。
超人気アイドルの裏の顔は超ネガティブなジメ原だった！？
推しがいる人に共感の嵐！！白泉社花とゆめにて連載中です。
2022年次にくるマンガ大賞にて11位を受賞。
このマンガがすごい！2023にてオンナ編第9位受賞。
多聞くん今どっち！？ 5巻も特装版も最高でした❣
多聞くんやF/ACE、うたげちゃんのことをいっぱい知れてさらに好きになりました❤🔥
特にうたちゃんと多聞くんがお勉強する話が好きです！うたげちゃんのがんばりに気付く多聞くん😌💖変わっていくふたりの関係に目が離せません👀✨
#多聞くん5巻 pic.twitter.com/RwsMH1i9hq— ルイ🐼 (@rui_s_1023) June 30, 2023
黄泉のツガイ
・・・『鋼の錬金術師』でおなじみ荒川弘先生の作品。
山奥の俗世から離れた村で育てられた少年ユルが、ある日突然ツガイと呼ばれる怪物とそれを使役するツガイ使いとの戦いに巻き込まれる現代伝奇マンガ。
登場人物の思惑が複雑に絡み合い、今後の展開が全く読めません。
かつて『鋼の錬金術師』を読んで面白いと思った方には間違いなくオススメできる作品です。
月刊少年ガンガンで連載中です。
楽天Kobo電子書籍Award 2023にて第1位受賞。
全国書店員が選んだおすすめコミック2023にて第2位受賞。
こういった功績から黄泉のツガイ上位入賞の可能性は高いのではないかと私は思っています。
あった💕︎#黄泉のツガイ#荒川弘 pic.twitter.com/q0YeS4QkZW
— haruyasu(RN.うみゃ〜命) (@haruyasuyuto) June 30, 2023
Webマンガ部門
愛してるゲームを終わらせたい
・・・両片思いの幼馴染の、照れたら負けの恋愛ゲーム。
浅葱優希也と桜みくは小学6年生のある日『愛してるゲーム』を始めた。
それは、交互に「愛してる」と言い合い、照れた方が負けという他愛ないものだった。
そのゲームは高校生になった今も続いていた・・・
これでもかというほどの甘々っぷりに大満足。
著者の表情の描き方がその設定、展開に絶妙にマッチしていると思います！
（アプリ）サンデーうぇぶりにて更新中。
＼愛してるゲームを終わらせたいはこちら／
悪役令嬢の中の人～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～
・・・二つの人格が一体になって戦う、新たな悪役令嬢物語。
悪役令嬢レミリアに転生した、純粋な心を持った大学生エミ。
誰からも愛されることない悪役令嬢レミリアに同情したエミは、努力するも虚しく星の乙女ピナの策略により断罪されてしまう。
エミの冤罪を晴らすため、そこに現れたのは中から見守っていた本来のレミリアで・・・。
普通の悪役令嬢ものとは一線を画す、素晴らしい作品です。
設定もさることながら、高い画力にもご注目！
Webマンガ総選挙pixivコミック１０周年特別編にて第5位を受賞。
＼悪役令嬢の中の人はこちら／
日本三國
・・・核大戦、天災、悪政などから革命が起こり、明治初期レベルまで文明が崩壊した近未来の日本。
国は「大和」「武凰」「聖夷」の三に分かれ覇権を争っていた。
豊富な知識に裏付けされた理屈と弁舌に長けた主人公三角青輝(みすみあおてる)は、日本の再統一を目指し立ち上がる！
非常に精緻に作りこまれた世界観と人間味あふれるキャラクターたちがおりなす一大戦記です。
ややグロめの残酷な描写があるので、苦手な方はご注意ください。
登場人物がかっこいいんだけどコミカル！
作中で繰り広げられる高度な知略戦の合間に、ふと挟まれるシュールなやり取りがたまりません。
小学館「裏サンデー」にて連載中。
「マンガ大賞2023」で第5位を受賞。
＼日本三國はこちら／
歴代の受賞作のその後は？
今年も、次にくるマンガ大賞のノミネート作品にはたくさんの良作が揃っています。
この中からどの作品が受賞するのか楽しみですね。
ふと、歴代の受賞作がその後どうなったのか気になってきました。
そもそも歴代の受賞作は本当に次にきたのか！？
売上やメディア化は？
受賞したその後を追ってみたいと思います。
2022年受賞作のその後
コミックス部門
第1位 メダリスト（つるまいかだ）
メダリストは、フィギュアスケート選手の結束いのりと過去スケーターだったが挫折した青年明浦路司が出会い、栄光のメダリストを目指し共に成長していくストーリー。
『月刊アフタヌーン』（講談社）で2020年から連載されています。
本作は、次にくるマンガ大賞2022でコミックス部門第1位に輝いたほか、第68回「小学館漫画賞」一般向け部門、主人公の結束いのりが「マガデミ―賞2022」主演女優賞を受賞したりとかなり勢いにのっています。
5月にはアニメ化決定の発表があり、これからさらに売れていくことでしょう！
＼メダリストはこちら／
第2位 ウィッチウォッチ（篠原健太）
作者は『SKET DANCE』、『彼方のアストラ』を過去に連載。
本作は、鬼の力を持つ少年モリヒトが、魔女修行中の幼馴染ニコの使い魔となり、同居し日々を過ごす物語です。
2022年6月には「第6回みんなが選ぶTUTAYAコミック大賞」にて、「comicspaceユーザーのレビューや評価・注目度などで熱量の高い作品を選出する」作品が選出されるcomicspace賞を獲得しています。
また、アニメ！アニメ！の「アニメ化してほしいマンガは？（2022年下半期）」にて第2位を獲得。
軽快なギャグとシリアスが絶妙におりなすストーリーは多くの読者を惹きつけています。
特にギャグ回は面白いと高評価で、アニメ化も近いかもしれません！
YouTubeの「ジャンプチャンネル」ではボイスコミックも公開されています。
声の付いたキャラクター達も楽しめるので興味を持たれた方はぜひ！
＼ウィッチウォッチはこちら／
第3位 あかね噺（末永裕樹、馬上鷹将）
落語家を父に持つ桜咲朱音（あかね）は幼いころから父の落語に魅せられていた。
父が破門される騒動をきっかけに、落語家の最高位、真打を目指し奮闘する物語です。
とにかくあらゆる漫画賞で話題沸騰の本作！
2023年、「マンガ大賞2023」第２位。
2023年、「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」にて第3位。
2023年、「第47回講談社漫画賞」の最終候補作品に選出。
落語という少年漫画としては一見マイナーなテーマですが、それを補って余りある魅力的なストーリーとキャラクターに読者は引き込まれています。
メディアでも芸能人がおすすめ漫画として紹介したりと大注目されています！
コミックスの累計発行部数は80万部を突破しています。（６巻出版時点）
＼あかね噺はこちら／
Webマンガ部門
第1位 スーパーの裏でヤニ吸うふたり（地主）
ブラック企業に勤めているサラリーマン佐々木の日々の癒しは、行きつけのスーパーの店員の山田だ。
ある日煙草を吸おうとするも周囲の喫煙者への冷たい視線に戸惑っていると、スーパー裏の喫煙所にいた女性田山に喫煙所に誘われる。
それをきっかけに田山と親しくなり佐々木は通うようになる。
佐々木は気付いていないが、実は田山は山田で・・・
喫煙者の男女による恋愛劇。
Twitterに第1話が投稿されると、そのツイートには19万以上もの「いいね」が寄せられ、大きな反響を呼びました。
2022年6月25日時点でシリーズの累計「いいね」数は250万を突破しています。
2023年1月には「マンガ大賞2023」にノミネート。
同年2月、「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」にて第4位。
「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック2023」では第1位を獲得しています。
＼スーパーの裏でヤニ吸うふたりはこちら／
第２位 正反対な君と僕（阿賀沢紅茶）
主人公の女子高生鈴木は、エネルギッシュで誰とでも仲良くなれる性格だが、実は周りの空気を読み他人の意見に流されてしまうところがある。
男子高校生谷は寡黙だが、自分をしっかり持っており、意見をはっきり言える。
そんな正反対な性格の二人がおりなす青春ラブコメです。
ポップな絵柄と、高校生らしいリアルな心情からくる会話運びは、現青春を過ごしている世代にも元青春を過ごした世代にも深く共感するところがあるのではないでしょうか。
この作品は、全国書店員が選んだおすすめコミック2023でも第12位に選出されています。
また、このマンガがすごい！2023オトコ編でも第9位に選ばれ、マンガ大賞2023では第3位に選ばれています。
現在4巻まで出版されていますが、コミックの累計発行部数は40万部を突破しています。（2023年の3月時点）
＼正反対な君と僕はこちら／
第3位 株式会社マジルミエ（岩田雪花、青木裕）
怪異と戦う魔法少女が職業として存在する世界。
就職活動に苦戦する主人公桜木カナは、面接先で怪異に巻き込まれ魔法少女越谷を手助けする。
それをきっかけに株式会社マジルミエに就職することに・・・。
魔法少女というありがちな設定ですが、絵も話のテンポもキャラクターも良く、するすると読めます。
シリアスとギャグのバランスが良く、とても面白いと思います！
発行部数などは情報がなく現在調査中です(;’∀’)
＼株式会社マジルミエはこちら／
他の年の受賞作品で超ヒットした話題作！
【推しの子】（赤坂アカ×横槍メンゴ）
これは知っている人も多いのではないでしょうか。
アニメ化もされ、主題歌の『アイドル』（YOASOBI）は世界的にもヒットした楽曲です。
こちらは2021年のコミックス部門で第１位を受賞した作品。
主人公の青年が死後に前世の記憶を持ったまま、推していたアイドルの子どもに生まれ変わる転生ものです。
ただしただの転生ものと違い、ファンタジー設定でありながら、サスペンス要素や芸能界の闇、現代社会を投影した展開など、かなりエッジの利いた作品となっています。
私も読む前は、ただのオタクとアイドルのお話かな？と思っていましたが、読んでびっくり！
ネタバレになるといけないので詳しくは書きませんが、これは面白い！！
恋愛ものが好きな人にもサスペンスが好きな人にも、お仕事ものが好きな人にも刺さる作品だと思います！！
＼【推しの子】はこちら／
SPY×FAMILY（遠藤達哉）
こちらは2019年のWebマンガ部門で第１位を受賞した作品です。
本作は、スパイの父、殺し屋の母、エスパーの娘が仮初めの家族となって過ごす日常を描いたスパイアクションホームコメディです。
こちらもアニメ化され、若い世代を中心に人気となっています。
それぞれに裏の顔があり、家族には秘密で日々を過ごすのですが、読者には初めから素性がわかっており、キャラクター達のモノローグが多いところが新鮮で面白い！
父や母のアクションシーンもカッコいいですが、娘のアーニャの好奇心旺盛でコロコロ変わる表情もとっても可愛いです。
絵柄もポップでお洒落、売れたのもうなずけます！
＼SPY×FAMILYはこちら／
まとめ
いかがだったでしょうか？
今年も来ました、次にくるマンガ大賞2023！
さまざまな良作揃うノミネート作品の中からあなたの琴線に触れるマンガはあったでしょうか？
この数あるノミネート作品の中から、受賞するのはいったいどの作品なのか今から楽しみですね！
また、歴代の受賞作がその後どうなったのかも調査しましたが、過去受賞したことがきっかけでアニメ化し、かなりの話題作となった作品もありました。
なので次にくるマンガ大賞2023の受賞作が、同じように大ヒットするかもしれませんよ！？
