今回せっかく菌糸ビンを作ってみたけど、上手くいかない時に読んで頂けたらと思います。
- せっかく自分で菌糸ビンを作ったけど白くならない!
- 白くならないけど、菌糸ビンとして利用できますか?
- 菌糸ビンが白くならない理由ってなんですか?
そのような疑問にお答えしていきます!
菌糸ビンが白くならない理由って?
菌糸ビンが白くならないのには理由があります。
菌糸の菌廻しにもやり方があるんです!
あなたの環境で思い当たる所がないか?確認してみてくださいね!
修正がしやすい順番で記載してみますので、上から当てはまるようでしたら上から改善してみてください。
白くならないのは温度が足りないから!
菌糸ビンはキノコの菌の入った生き物なんです。
温度が低すぎると、菌糸が活動を停止して菌が回らなくなってしまいます。
その結果、いつまで待っても白くならない!なんてことになってしまいます。
これ、実はクワガタにも同じことが言えます!
温度が低いと活動が鈍くなることを利用して、幼虫期間を延ばして大きな成虫を作るというやり方もあるんですね。
少し話がズレましたが、菌糸ビンが白くなるために必要な温度は何度なのか?
一般的に菌糸ビンの菌廻しには23℃以上必要!
これが分かってないと『温度上げればいいのか!』
そのように温度を上げすぎる方もいらっしゃるかと思いますが、温度を上げすぎるのもよくありません。
温度を上げすぎると菌糸の劣化を促進してしまいます。
菌糸ビンの周りが茶色く変色して縮む経験はないですか?
それが菌糸の劣化です!
温度を上げすぎてしまうと、菌糸の劣化が早くなり、菌糸ビンの交換頻度が短くなってしまうんですね。
温度不足の改善方法は、菌廻しの環境を23℃~25℃くらいの場所で保管してみましょう!
白くならないのは酸素不足!
次に考えられるのは酸素不足です。
菌糸は生き物といいましたが、酸素不足も菌糸が活動できなくなってしまいます。
酸素不足になってしまう原因は
- ボトルにしっかりと詰めすぎ
- 空気穴が小さい・塞がっている
このようなことが考えられます。
改善できる問題と改善できない問題とあります。
改善方法も覚えておきましょう!
ボトルにしっかりと詰めすぎて白くならない!
オガがギュウギュウに詰まっていて酸素がボトル内に回らなくなってしまいます。
菌糸ビンを作る際に【しっかり締め固めて作る方法】と【ゆるめに作る方法】があります。
- 菌糸の劣化が遅く長持ちする
- 幼虫の食いが良い幼虫には交換頻度を長くできる
- 粒度の小さいオガを使用すると、空気の通り道が塞がる
このようにメリットもデメリットもあります。
しっかり固めて詰める事が悪いことではないんですよ!
良い特徴と悪い影響が出ることさえ覚えれば不安に思う事はなにもありません。
改善方法は詰め終わった菌糸ビンに空気穴を開ける!
空気穴はビンの底まで空ける!
800ccボトルですと5か所程度。
1400ccボトルだと、9か所程度あけて置けば大丈夫です。
使用済みのお箸や割り箸ドライバーなどを使うのが一般的です。
割り箸やドライバーを使うと1cmくらいの穴が開きますが、これくらいの幅は必要です。
あまり小さな穴ですと、菌糸がまわり出すと塞がってしまいます。
空気穴も1週間に1度くらい、塞がっていないか確認してあげると尚いいですよね!
※これは詰めた後ではどうしようもないのですが、オガ(木片)を粗目のものを混入させることで、空気のまわりやすい環境を作る事もできますよ。
空気穴が小さすぎるまたは塞がっている!
これも上の酸素がまわらないのと原因は同じです。
酸素がまわらないと菌糸が活動できません。
菌糸の活動を促すのに、酸素は必要不可欠!
- 空気穴を少し大きく開けなおす。
- 空気穴にキノコが詰まってしまっていたら取り除く。
- フィルターを通気性の良いものに変更する。
このような改善方法があります。
菌糸を詰める時期が遅いと白くならない!
菌糸は生き物だと言いましたが、菌糸をビンに詰めるのが遅すぎた場合にも白くならない事があります。
- 菌糸ブロックが届いてしばらく放ったらかし
- 常温で保管
これらが原因で、菌糸の発菌する力がなくなってしまいます。
理想としては、菌糸ブロックが届いた日・もしくは翌日に詰める。
遅くても届いた翌々日には詰めてしまうようにしましょう!
せっかく購入した菌糸ブロックですので、最大限利用しないともったいないです!
菌糸ビン白くならないけど使って大丈夫?
菌糸ビンが出来たらあとは白く菌がまわるのが楽しみ!
しかし、なかなか白くならない!
これってこのまま使っても大丈夫?
そのまま菌糸ビン使っても大丈夫なのかを調査してみましょう!
白くならない菌糸ビンは使っちゃダメ!
白くなっていない菌糸ビンは、これから白くなる可能性があります。
キノコの菌糸は白くなる時にビン内の酸素をものすごく使います。
菌糸ビンの中の酸素がなくなり、発菌による温度の上昇によって幼虫は死んでしまいます!
『酸欠』というワードはクワガタ飼育ではよく聞くワードなのですが、まさに飼育中の幼虫が酸素不足となる可能性が高いです。
幼虫を入れる前に、上に記載した白くする方法を試してみましょう!
菌糸ビン白くなる対策したけど白くならない?
菌糸ビンが白くならないときの対策をお話してきました。
空気穴を開けてみたり、菌糸が発菌しやすい温度に調整してみたり、色々やってみたけど、白くならない!
まれにそのような事もあります。
原因は菌糸の発菌する力が弱くなってしまっている事が考えられます。
菌糸の発菌する力が弱いと、ボトル内に青カビの菌が発生した場合には青カビに負けて青カビだらけのボトルになってしまいます!
キノコの発菌する力が強いと、青カビが発生してもキノコの白い菌糸が青カビを消滅することができます!
青カビがどんどん広がってしまう場合には、キノコの菌糸が弱いことが多いです。
その他の菌糸ビンを白くするためのポイント!
菌糸ビンを白くするためには他にポイントがあります。
ボトルの種類でも菌糸のまわり方が変わります。
透明なクリアボトルよりも半透明のPPボトルの方が菌糸がまわりやすく白くなりやすいです!
PPボトルには内側に小さな凸凹があるので、オガが詰まらず空気が循環できるのだと思います。
空気が循環すると、より菌糸ビンは白くなります。
菌糸ビン白くならないけど大丈夫?まとめ
菌糸ビンが白くならない時の原因や対処方法をまとめてきました。
考えられる原因や対処方法を調査してみました。
もちろん人それぞれの飼育環境によっても、変わってはきますが、あなたの飼育環境で可能性が高いものから対策してみて下さいね!
せっかくお金を払って菌糸ビンを使うなら、ちゃんと白くなってから使いたいですよね!
菌糸ビンが白くならない時もきちんと対処して安全にブリードを楽しんで頂けたらと思います。