井上尚弥選手がポール・バトラー選手にTKO勝ちとなり、4団体統一王者史上9人目となりました!
これまでに成し得た人が世界中で8人しかできなかった事を、日本人が初めてやってのけた!
という事で同じ日本人としてマジで誇らしく思う!
私は何もしてないけど(汗)
でもよくよく考えてみると、
- 4団体統一王者ってどういうことなんだろう?
- 9人目って事は1~8人目はどんな人なんだろ?
- もしも負けてたらどうなった?
- 持ってるベルト全部取り上げられるの?
ボクシングに詳しくないとそんな疑問がありませんか?
日本人である井上尚弥選手が4団体統一王者となれた凄さや、もしも負けてた時はどうなったのか。
今回はそんな事を深掘りしていきます。
4団体統一王者ってなに?
今回、井上尚弥選手が世界中でも9人目ということで、4団体統一王者になるのが難しいって事は分かる。
世界中でこれまで9人しか成し得たことがないって事で、他に思いつきますか?
4団体統一王者とはどういったものなのかについて調査してみます。
4団体王座統一について
現在のボクシング界において、WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)の主要4団体が存在しています。
各団体が「世界タイトルマッチ」と認定した試合で勝てば「世界王者」になれます。
例えばWBAではA選手が世界王者。
WBCではB選手が世界王者の場合。
って疑問がありませんか?
そこでWBA・WBC・IBF・WBOのボクシング界での主要4団体で世界王者同士が戦って勝利した方にベルトを渡すというルールのようです。
上記の例えだとWBA王者のA選手 vs WBC王者のB選手で試合をした場合。
A選手が勝利すれば、A選手はWBAとWBC2つの団体の王者という事になります。
井上尚弥の4団体王座統一までの道のり
井上尚弥選手のこれまでの4団体統一王者となるまでの道のりについてお伝えします。
2018年5月 WBA王者マクドネルに勝利。
2019年5月 IBF王者ロドリゲスに勝利。
2022年6月 WBC王者ドネアに勝利。
2022年12月 WBO王者ポール・バトラーに勝利。
ポール・バトラーらの各団体の王者に勝利したことによって手に入れた4団体王座統一の称号。
しかし意外な事に、これまでに4団体統一王者とされてきた過去の8人はそうではない人も!
4団体統一戦に負けたら全部ベルト取り上げられるってマジ!?
4団体統一戦で負けると全てのベルトは奪われる!
4団体統一王者というだけあって、WBA・IBF・WBC・WBOの王者全員を4試合してそれぞれ倒すと思ったのですが、そうではなかった。
王座統一戦に負けてしまうと、自分が持っている全てのベルトが奪われてしまいます。
仮に上記4団体のタイトルを1つも取っていない無名のZ選手が、現在の井上尚弥選手に挑んで勝ったとすると、1試合で無名のZ選手は4団体のベルトを奪う事ができるようなのです!
ただし、何かしらのメリットがないと井上尚弥も無名の選手と戦うという事は考えにくいですね。
4団体統一王者は4つのベルトを賭けてしか戦えないのか?
今回の井上尚弥の場合、4団体統一戦のメリットは【ベルトを1つ獲得できる&4団体統一王者】となれる。
デメリットとしては、ポール・バトラーに【負けたらベルトを3つも取り上げられる。】
『WBAは思い出深いベルトだから、それ以外の2つのベルトで』
みたいな事は出来ないんですね!
4団体統一王者ともなれば、今後は1度に3つもベルトを賭けて戦う事になりリスクが多い。
ボクシング世界4団体王座統一戦は、ボクシング世界王座認定団体の主要4団体 (WBA・WBC・IBF・WBO)の全てのベルトを統一する為に行われた試合。
※ウィキペディアから引用
そのように表現されていて、過去の試合に於いてもベルトの1部を賭けてという事は行われていない為、ボクシング業界では起こりえない事象だと言えます。
歴代の4団体統一王者一覧!井上尚弥との違いは?
今回、世界中で9人目の4団体統一王者ということですが、他の8人はどのような人だったのか調査してみます。
ここからは海外のすごい選手となりますので、ボクシング通なら知ってる人もいらっしゃるかと思います。
4団体統一王者の歴代の強者たち
- 2004年 バーナード・ホプキンス(ミドル級)
- 2005年 ジャーメイン・テイラー(ミドル級)
- 2017年 テレンス・クロフォード(スーパーライト級)
- 2018年 オレクサンドル・ウシク(クルーザー級)
- 2021年 ジョシュ・テイラー(スーパーライト級)
- 2021年 サウル・アルバレス(スーパーミドル級)
- 2022年 ジャーメル・チャーロ(スーパーウェルター級)
- 2022年 デヴィン・ヘイニー(ライト級)
- 2022年 井上尚弥(バンタム級)
これまでに4団体統一王者となった8人には日本人はおろか、アジアでもタイトル獲得した人は居なかったんですね!
こうやってみてみると井上尚弥の功績に改めてすごいなぁと思います。
井上尚弥の4団体統一と過去の8人では違いがあった?
井上尚弥選手は今回、上記4団体の王者すべてを倒したうえで4団体統一王者となられているのは分かったと思います。
しかし、過去8人はそうではなかった!?
井上尚弥選手は4団体それぞれの王者を倒して今回の4団体統一王者となりました。
しかし、全ての団体の王者と対戦することなく4団体統一王者となっている方もいます。
4団体統一王者となる前の獲得タイトル
WBA | WBC | IBF | WBO | |
バーナード・ホプキンス | 〇 | 〇 | 〇 | |
ジャーメイン・テイラー | ||||
テレンス・クロフォード | 〇 | 〇 | ||
オレクサンドル・ウシク | 〇 | 〇 | ||
ジョシュ・テイラー | 〇 | 〇 | ||
サウル・アルバレス | 〇 | 〇 | 〇 | |
ジャーメル・チャーロ | 〇 | 〇 | 〇 | |
デヴィン・ヘイニー | 〇 | |||
井上尚弥 | 〇 | 〇 | 〇 |
今回の井上尚弥を例にあげると、WBO王者のポール・バトラーに勝利して4団体統一王者に。
それ以前にWBA・WBC・IBFのタイトルは獲得していたという事になります。
上記の表から見ると、ジャーメイン・テイラーは4団体統一王者となった時に、何もタイトルを獲得していない?
1試合で4団体統一王者となり、ベルトも1度に4つ全てを手に入れた!
という事になります。
コスパがいいというかお得感がハンパないです!
4団体統一王者や負けたら全部ベルト取り上げられるのか?まとめ
今回は日本人の井上尚弥の4団体統一王者との快挙について調査してみました。
- そもそも4団体ってどこなのか?
- 4団体統一王者は何をやればなれるものなのか?
- 負けた場合は?
- マジでベルトって全部取り上げられるのか?
そのようなことにまとめてみました。
井上尚弥もこれで4つのベルトを手にした訳ですが、今後負けて全部ベルト取り上げられる事がないように日本人として応援しようと思います。