第5回(2016年)入賞作品

文部科学大臣賞

吉澤 佑人 奈良市立登美ケ丘北中学校3年

野球部の木戸君へ

吉澤 佑人 奈良県奈良市立登美ケ丘北中学校3年

【講評】

 140文字という限られた文字数の中で、思わず引き込まれる文章と巧みな表現がきらりと光る、審査委員全員の心を射止めた作品です。小学生や中学生にとって文章を書くためのもととなるのは、日常で得られる体験や実感そのもの。見たこと、聞いたこと、話したこと、触ったこと、匂いをかいだこと、五感を通して感じることが、自分の言葉や表現につながります。

 吉澤くんは、野球部の練習中に仲間をしっかり観察していますね。「おっしゃー」という会話や、手作りカードで先輩を応援したエピソードを具体的に描写することで、頑張っている彼の姿をいきいきと浮かび上がらせています。最後には「僕たちを導く羅針盤みたいだよ」とユニークな表現を用いて彼の頑張りに賛辞を贈り、心温まるメッセージに仕上げました。部活に対するエネルギーや仲間へのやさしい思いなど、中学生らしさが語感のすみずみににじみ出ているのも高評価です。

 短い言葉で相手にわかりやすく伝えることは、大人になって必要となる「話し方」や「コミュニケーション能力」を身につける上で、とても役立ちます。今後も多くの学校に『私のアイアイメッセージコンテスト』の活動が広がっていくことを願っています。

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